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備える!ヘーベルVol.10

丈夫なへーベルハウスのための防災対策講座 備える!へーベル

102020年の水害シーズンに備える!押さえておきたい4つのポイント

平成最悪の被害をもたらした2018年の西日本豪雨、暴風や全国同時多発洪水を引き起こした2019年の台風15号と19号。近年はこうした想定外の水害が相次いでいます。来る2020年代最初の水害シーズンに向けて、対策のおさらいをしておきましょう。

POINT1

浸水対策

まずは自宅周辺のハザードマップを確認します。「自宅の最も高い階」が床上浸水するエリアの場合は生命に関わるため、避難の準備を最優先します。自宅の最も高い階が沈まないエリアの場合は、建物を守る浸水対策をしておきましょう。

水嚢(すいのう)の準備

自宅の排水溝から下水や雨水が逆流することがあります。ゴミ袋に水を入れた「水嚢」を作り、トイレ、洗面台やキッチンのシンク、風呂場や洗濯機置場などの排水溝に突っ込むことで、逆流を防止できます。

  1. 大きなゴミ袋を2~3枚重ねる
  2. 中に水を入れる
  3. ゴミ袋の口を縛る

分電盤の確認

床上浸水で家電やコンセントが水没すると、漏電のため電気が使えなくなります。分電盤の部屋別遮断機で、1階(外構含む)と2階を分けられる場合は、1階だけオフに。避難した2階では電気が使えるようにしておきます。

家財の移動

床上浸水が免れない場合は、家財を高い場所へ避難させる必要があります。畳など2階への移動が難しい物は、テーブルの上に載せておくだけでも、被害を免れられる可能性があります。

そのほか、万が一の避難時に必要な物(非常持出袋・雨具・靴・ライフジャケット・浮き袋など)も2階へ集めておきましょう。

POINT2

暴風対策

浸水は地形により発生しない場所・地域が存在しますが、強風被害はどこでも生じる可能性があるため、事前の対策が不可欠です。

外まわりの片付け
暴風時にはあらゆるものが凶器に!
台風による暴風で吹き飛ばされると、瓦などの重量物だけでなく、傘やスリッパなども凶器となり、人を負傷させたり窓ガラスを破壊したりします。あらゆる物を室内へ入れ、難しい場合は飛ばされない物に縛り付けておきましょう。

窓周辺の備え

窓ガラスに飛来物が衝突するとガラスが砕け散り、大惨事になる場合があります。雨戸やシャッターが有効ですが、ない場合は飛散防止対策が必要です。

地震対策も兼ねて飛散防止フィルムをガラス全面に貼り付けるのが効果的ですが、割れにくい合わせガラスに交換するのもよいでしょう。

直前・直後の対応

対策前に暴風が吹き始めてしまったら、まずカーテンやブラインドなどを閉めてください。ガラスが割れた場合の飛散を減少させる効果があります。

養生テープなどをガラスに貼る方法もありますが、飛散を完全に防ぐには全面に貼らなければならないため、あくまでも緊急用手段と考えましょう。

POINT3

ライフライン対策

台風などの強風はしばしば停電をもたらします。停電が発生すると、水道設備の停止により断水が発生したり、浸水被害で排水ができなくなることも。地震対策としても有効ですので、日頃から防災備蓄を行っておきましょう。

外まわりの片付け

夜間に停電すると身動きが取れなくなるため、各部屋に電池式の自動点灯ライトを設置したり、家族全員にLEDライトを持たせておくなどの対応が有効です。

就寝時には、枕元に靴・スリッパ・靴下などの履物を置いておき、停電時に窓ガラスが飛散した場合でも安全に避難できるよう備えます。

情報収集

停電するとテレビや自宅のWi‐Fiが使えなくなるため、ラジオが役立ちます。スマートフォンも有効ですので、こまめにバッテリーを充電し、モバイルバッテリーや乾電池式充電器なども用意しましょう。

生活用の備えと蓄え

停電時には、各種キッチン家電、IHコンロや給湯器のほか、電気で動くガス器具も使えなくなります。あらかじめご飯を炊いておにぎりにしておく、風呂を早めに済ませて浴槽に水を張っておくといった時間差対策。カセットコンロや非常用トイレなどの防災備蓄も役立ちます。

POINT4

避難対策

ハザードマップで自宅の最上階が浸水する地域にある場合は、命を守るための避難が必要です。冠水した屋外を歩くのは大変危険なため、足の不自由な家族・乳幼児がいる場合は「警戒レベル3:避難準備・高齢者等避難開始」、全員が健康でも「警戒レベル4:避難勧告または避難指示」のタイミングでの避難が理想です。

垂直避難をする

大雨が降り続いている場合や夜間の徒歩移動は、避難所にたどり着く前に命を落とす危険を伴います。自宅の2階や屋根の上などへ「垂直避難」をして救助を待つことも検討してください。

水平避難時の注意

冠水した道路を徒歩で「水平避難」する際は、足元に注意します。長靴で歩ける水かさなら長靴を、水没する深さならできるだけ厚底で溝が深いハイカットのひも靴をがっちりしばって固定します。さらに傘・杖・ストック・棒などで足元を確認しながらゆっくり歩き、蓋の外れたマンホール・側溝・用水路などに落下しないよう注意します。荷物はすべてビニール袋に入れて転倒時の水濡れを防止。タオル・着替え・替えの靴なども入れておきましょう。

梅雨・台風シーズンの前にやっておきたい備える!チェックリスト

  • 暴風で飛ばされる恐れのある外まわりの物の片付け
  • 窓ガラスの飛散防止対策(飛散防止フィルムなど)
  • 夜間の停電時でも避難できる明かりや履物の準備

浸水リスクのある方はこちらもチェック!

  • 排水溝から下水の逆流を防ぐ水嚢の準備
  • 浸水の恐れのある1階の分電盤をオフに
  • 1階の家財を2階または高い場所に移動
結論
どれほど対策を講じても、被害をゼロにすることは困難です。浸水や暴風で建物や家財に被害が発生した場合は、片付けを始める前にできるだけたくさんの写真を撮っておくと、後日の保険金請求や罹災証明の取得に役立ちますので、ぜひ覚えておいてください。